
(出所:エンバイオ・ホールディングス)
土壌汚染対策などの環境ビジネスを展開するエンバイオ・ホールディングス(東京都千代田区)は6月22日、水不足が深刻なヨルダン北部のシリア国境地域で、太陽光発電を活用し地下水を汲み上げ地域に届ける大規模な水資源開発事業を、7月から開始すると発表した。プロジェクト資金は80万米ドル。
現在、現地協力会社との合弁会社を設立し、モデルプラントを建設しているという。今後、同プロジェクトを開始して現地調査を進め、老朽化などで使えなくなった井戸を改修していく予定。同社は「地域への供給のための動力に太陽光発電を用いることで、水不足の緩和と安定したエネルギーの供給を実現しSDGs(持続可能な開発目標)に貢献する」としている。
プロジェクトでは、改修した井戸を使って地下水を汲み上げ、住民や農園への水供給を行う。ヨルダンは電気代が高く、上昇傾向にある。そのため水の汲み上げに必要な動力は、太陽光発電によって得られる電力を使用し、ランニングコストの削減と、地域への安価で安定した地下水の供給を実現する。
ヨルダンでは、国土の90%以上が年間降水量200mm以下で、国民一人当たりの年間水資源は129m3と極めて少ないという。水資源の開発と公平な利用が重要課題のひとつとなっている。多くの水資源を地下水に頼っているが、揚水するための井戸は老朽化し、放置されている。また、シリアを始めとする近隣諸国からの難民流入によって、水資源の需要の増加に対応する必要がある。