
太陽光発電が普及し、設備の設置場所が多岐にわたるなか、あらゆる場所で使えるトリナの両面発電パネルは注目の製品だ。
一般に、両面発電型の太陽光パネルは、水上や積雪・砂漠地域など反射光の多い場所や、営農用やカーポート用など散乱光を取り込みやすい用途で使われてきた。それが最近は工場や施設の屋根上にも設置され始めており、屋根に白色塗料を塗ると効果があるらしい。実際、両面発電パネルを製造するトリナ・ソーラーが測ったところ、屋根に白色塗料を塗ると、裏面発電量が23.09%向上したという。
もっとも、トリナ・ソーラーは、太陽光パネルの年産能力を10GWまで高め、世界最大級を誇る。同社が通常のパネルと大差ない原価で両面発電パネルを量産し、両面発電パネルの価格が下がったために、反射光や散乱光が期待できない場所にも採用されるようになった側面もあるだろう。
同社の両面発電パネルは両面ガラス構造だ。両面に倍強度ガラスを使用し、耐久性に優れるため、塩害地にも設置できる。また、裏面に樹脂製バックシートを使う通常のパネルと比べ、燃えにくい。人の集まる施設の屋根にも安心して使える。
さらに同社は、両面ガラス構造のパネルに対して他のパネルより5年長い30年のリニア出力保証を付与している。太陽光発電を自家消費する場合は、FITを活用する全量売電事業と異なり、事業期間が決まっていない。長ければ長いほど、経済性が増すため有効だ。
現在、同社は両面発電パネル『デュオマックス・ツイン』を3種類ラインナップに揃える。すべてPERC技術を導入したハーフカットセルを使用している。
詳しくみていくと、まずは158㎜角ハーフカットセルを144枚搭載したパネルで、続いて166㎜角ハーフカットセルを120枚搭載したパネルと、同144枚搭載パネルである。出力はたとえば166㎜角セル144枚搭載パネルは430〜445Wと高い。しかもこれは表面の出力のみ。裏面発電も合わせると発電量は5〜25%の向上が期待できる。
トリナ・ソーラーは太陽光パネルだけではなく、水上架台や追尾式架台と、両面発電パネルを組み合わせたパッケージ製品『トリナ・プロ』も販売している。今後は、両面発電パネルの使用が当たり前の時代になるかもしれない。両面発電パネルの第一人者ともいえるトリナ・ソーラーの製品をいまのうちから試してみるのもいいかもしれない。
500W超時代を切り開く Vertexシリーズ年内発売へ
トリナ・ソーラーが出力500W超の高出力な両面発電太陽光パネルを開発した。2020年内に日本で発売する。トリナ・ソーラーがこのほど開発した出力500Wを超える太陽光パネルの時代を牽引していく、『Vertex(バーテックス)シリーズ』が話題を呼んでいる。裏面をバックシートで覆った通常タイプと、両面ガラス構造の両面発電パネルがあって、いずれも変換効率は21%に達すると業界トップクラス。とくに両面発電パネルは裏面発電によって最大25%の発電量増加を期待できる。
この高出力化の実現に向け、同社はウエハのサイズを従来の166mm角から210mm角へ大型にして太陽電池セルを3分の1にカットした。短絡電流と開放電圧のバランスを最適化し、発電量を増やしたのである。さらに独自に編み出したセル間の隙間を最小限にする高密度接合技術と、特許を多数取得したマルチバスバー技術も導入した。
同社は、両製品ともに1つの太陽光パネルに太陽電池セルを150枚使用した。パネルにはフレームを取りつけ、従来の工法で架台に設置できるようにした。
トリナ・ソーラーは太陽光パネルの高出力化を図って太陽光発電所開発の施工費の低減に寄与する。パネルの出力が上がれば、パネルの設置枚数や基礎・架台、ケーブルが減るほか、施工時間が短くなり、建設費が下がる。メガソーラーのみならず、産業用・商業用用途にも推奨している。
同社は20年3月にスリランカの太陽光発電所へVertexシリーズパネルを10MW初めて出荷した。日本では20年内の発売を計画している。
