ペロブスカイト太陽電池で「暮らしに潤い」、集合住宅で実証

三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)とエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)は、京都大学と連携し、集合住宅におけるペロブスカイト太陽電池の活用に関して共同で実証研究する。10月8日に発表した。

 エネコートテクノロジーズは、京都大学発のベンチャー企業でペロブスカイト太陽電池の開発に取り組んでいる。

 共同研究では、ペロブスカイト太陽電池を用いたアートアロマディフューザーを、集合住宅施設に導入した。設置したのは、三井不動産レジデンシャルが10月1日に開業したシニアレジデンス「パークウェルステイト西麻布」。今後、三井不動産レジデンシャルが提供する住宅内のさまざまな場所に移設することで、実際の住まいや暮らしに近い環境における耐久性や効率性などを産学連携で検証する。

 アートアロマディフューザーには、7.5cm角のペロブスカイト太陽電池を41個設置した。出力は非公表。ペロブスカイト太陽電池は室内など低照度な場所でも発電量が多い特性がある。加えて、薄い・軽い・曲がるといった特徴も生かしてアート作品として設計した。住まいと暮らしに潤いを与えるような意匠性と、発電した電力を利用したアロマディフューザー機能を持たせた。

 今回の取り組みを第1弾とし、今後もペロブスカイト太陽電池の特性を最大限に活用し、住まいと暮らしに潤いを与えるような意匠性・利便性の高い活用方法の開発を目指すとしている。

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